計画班A01・田中嘉人教授(北海道大学)らの論文が、Physical Review Research誌に掲載されました。
2025.06.20

北海道大学電子科学研究所の橋谷田俊助教、田中嘉人教授の研究グループは、光が物質に与える“回転の力(光トルク)”の源である角運動量を、電場と磁場の“時間微分”に基づいて再定義し、「スピン(偏光の回転)」と「軌道(波面の回転)」の2つに分離することで、物質がある場合でも成り立つスピンと軌道の角運動量保存則を初めて導出しました。この成果は、スピンと軌道が相互に変換される「スピン軌道変換」の定量的な解析を可能にするほか、キラル材料への応用や光を用いた微細操作技術の基盤となることが期待されます。
本研究成果は、2025年6月4日(米国東部時間)に、学術誌「Physical Review Research」にてオンライン掲載されました。
https://doi.org/10.1103/PhysRevResearch.7.L022052/