計画研究B02・新家寛正助教および押切友也准教授(東北大学)の共同研究論文がThe Journal of Physical Chemistry Cに掲載されました。
2025.11.20
東北大学多元物質科学研究所の新家寛正助教・押切友也准教授の研究グループは、円偏光照射によりMie共鳴が励振されるシリコン(Si)メタ表面上での塩素酸ナトリウム(NaClO3)キラル結晶化において、円偏光のみでは到達できない大きな結晶鏡像異性体過剰率のメカニズム解明を目的として、光のキラリティが増強された近接場の励振に伴い近傍のNaClO3キラル結晶クラスターに働くキラル選択的な光学力を電磁場解析を基に見積り、その力の大きさが結晶クラスターのキラル選択的な輸送に有意である可能性を示し、キラル選択的光学力が両結晶鏡像異性体の核形成頻度に対し速度論的に働くことで大きな結晶鏡像異性体過剰に至ったというシナリオを提案しました。
本研究成果は、2025年6月10日(米国太平洋標準時間)学術誌「The Journal of Physical Chemistry C」 にオンライン掲載されました。
https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.jpcc.5c01253

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